富山・石川・福井・新潟のレストラン

店主の小杉です。３１年の海外生活で外から日本を視る機会をもてました。 　それにより”季節を愛でる“　”旬のものを頂く“　という日本人ならではの感性による独自の文化の希少性を認識することができました。 ＮＹ時代は、発注すれば世界中から魚を手にいれることができました。しかしそれゆえ　“旬”という言葉を使うこともできませんでした。又、ハイマイレージ食材が主体となっていく料理界において“鮮度とは何か？”という疑問を持ち続けながら仕事をしていました。
昨今、地球規模で良い魚が購買力の高いマーケットに移動する時代となりました。それにより生産地でも長距離輸送が意識され、それに向く産物に値が集中するような傾向に変わっていました。いずれ地方の産地は購買力の高い市場の単なる生産地へと移り変わり固有の文化をなくしていくのでは？と危惧するようにもなりました。このような変化が自分を日本の原点に戻りたいという気持ちにさせていきました。そして生まれ育った富山にＵターンすることを決意しました。
多彩な魚種と季節感あふれる富山湾の自然の恵み、それらを近距離漁場で高いレベルの漁業技術と心で水揚げしてくれる漁師さん、綺麗な水、美味しい米、このような環境の整った富山の地で料理させてもらうことを自分の最後の役割といたしました。
長距離輸送では味わえない産地ならではの美味しさや、その日にだけ美味しさの閃光を放つフラジールな食材などを味わっていただける店を目指しています。もっと見る